■M5ロケット打ち上げ成功―赤外線天文衛星あかり■花粉症対策でスギ伐採効果を粉飾■ ― 2006/02/22 19:06
気になるrelease
- M5ロケット8号機打ち上げ
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の科学衛星(ASTRO-F)が無事に打ち上げられた。
JAXAは<M-Vロケット8号機による第21号科学衛星(ASTRO-F)の打上げ実験結果について>を発表。2月22日6時28分に打ち上げられたM5ロケット8号機は、衛星を近地点高度約304km、遠地点高度約733km、軌道傾斜角98.2度に投入した。
<あかり>と命名された衛星は日本初の本格的な赤外線天文衛星。極低温の液体ヘリウムを170l搭載していて、これを使ってマイナス267℃に冷却した口径約70cmの望遠鏡で、星や銀河が出す赤外線を観測する。
宇宙からの赤外線を調べることで宇宙の成り立ちや星の誕生などを調べることができるという。1月24日のH2Aロケット8号機、2月18日のH2Aロケット9号機に続いて1カ月間にJAXAが打ち上げたロケットは3機。これだけ短期間に相次いで打ち上げたのは初めてのことだ。
気になるnews
- スギ花粉を抑える実験で効果偽装?
世の中どうも粉飾が流行っているようで。NIKKEI NETの<林野庁、花粉対策事業で効果偽り公表>。林野庁が花粉対策事業に関する効果を偽っていたらしい。
辻健治次長が「公表の仕方に誤りがあった。スギなどの間伐がいくらかでも花粉症対策に有効ということを示したくて、(データのうち)効果のあった部分を抜き出した」と認めたとのことだ。
花粉の飛散量を抑える目的で雄花の芽が出る秋ごろに樹木を選んで伐採、翌春に雄花の量を測定、効果を検証していたが、都合のいいデータしか出していなかったらしい。
<森林・林業とスギ・ヒノキ花粉に関するQ&A>には2月22日の段階で平成15年度の事業実施個所の測定結果については、本数で20%~30%を伐採することによって、雄花着花量が事業実施前に比べ約50%程度減少した例もあり、高い効果が期待しうる方法であると考えていますと記載されている。