ニューホライズン探査機(6)カイパーベルト天体 ― 2006/01/10 11:30
<Pluto-Kuiper Belt mission>
というミッションのタイトルにあるように、17日に打ち上げられるNew Horizon探査機はカイパーベルト天体(Kuiper Belt Objects, KBO)の探査も目的にしている。
太陽系の惑星の中でも異質な存在の冥王星。極端な楕円軌道が大きく傾いているだけでなく、惑星の大きさ自体もずいぶんと小さい。
<Is Pluto a Planet?>
、<Yes, Pluto really is a Planet>
、<Is Pluto a Planet?>
にあるように、冥王星は惑星なのか否かという議論が巻き起こったことがある。
冥王星が惑星であることには変わりがないが、↑の飛行コースのイラストで太陽系の最外周につぶつぶで描かれているカイパーベルト天体を代表する天体と考えられている。このあたりには冥王星のような天体がいっぱいあると考えられ、一体は短期周期の彗星の故郷とされている。
ここを公転している天体がひょんなことから軌道を変えて太陽に近づいてくると彗星になるのだ。冥王星とカロンはカイパーベルト天体が衝突して形成されたとする説もあり、New Horizon探査機がこれらの表面を観測することで反射率が高くて地球からでも何とか観測できる明るさの冥王星やカロンがどのように形成されたのかという謎を解く鍵を与えてくれるに違いない。


