宇宙を自在に擬似旅行 ― 2005/10/16 13:38

4D2U Navigatorと名付けられたflashが組み込まれた国立天文台4D2U Project Websiteが面白い。
10月13日に新装オープンしたサイトを訪れて楽しんでみた。連星系や渦巻銀河の動画も新たにアップされている。
4D2U Projectで開発を進めているMitakaという宇宙構造表示ソフトのコンセプトを基本にしてMitakaのような機能をwebで実現したものだ。
地球から飛び立つってマウス操作で視点を自由に変えて地球から遠ざかると、太陽系、銀河系……宇宙の果ての137億光年まで一つ飛びできる。太陽系の惑星たち、太陽系の近くにある銀河系内の見慣れた星座を構成する星々が視界に表示されては消えていく。
ちょっとした宇宙旅行を疑似体験できる。
なんでも4D2Uの4Dは4次元を意味しているとか。
4D2U Projectでは宇宙のさまざまな現象を理論に基づいて映像化。プロジェクターなどで投影した映像を偏光メガネで見ることで立体視(3D)できるシステムを開発している。
4次元というとかつて一世を風靡したSF小説の題材のようだが、例えば137億光年かなたの宇宙の果てからの光は137億年まえの宇宙誕生のころに発せられた光を見ているわけで、地球から遠ざかれば遠ざかるほど過去を見ていることになる。タイムマシンのように時間をさかのぼることができるという意味で時間軸の1次元を加えて4Dと呼んでいるという。
4-Dimensional Disital Universeを略した4D2Uの2Uはto you という意味も持っているらしい。なんでも近々、ロシアのロケットで日本人も宇宙旅行することになるらしいが、せめてパソコンで宇宙旅行を楽しむことにしよう。