ジョンQのデンゼル・ワシントン ― 2005/11/24 10:05
ジョンQ、をみた。
主演のデンゼル・ワシントンはやはり好きな俳優の一人。妻は「デンゼル・ワシントンてハンサムよね」と言及するだけで演技については触れないのは、好きなタイプの俳優ではないということかもしれない。
それはさておき映画は米国の健康保険制度の問題点を取り上げている。
健康保険への加入が当たり前になっている日本と違って米国では金持ちは十分な医療を受けられ、低所得者層は十分な医療を受けられない現状があるとのことだが、米国の社会の仕組みを考えたら現状を変えるのは容易ではないだろうと思う。
逆に日本では医療費の増大という問題に直面している。保険に入っているのだから医療を受ける権利があるのは当たり前。だけど、サービスを受ける側もサービスを提供する側もコストに対する意識は乏しい。
だからといって、ジョンQに登場する院長の最初の姿勢はあまりにも極端だ。さじ加減が肝心なのだろう。難しい問題だ。
車で走り去るデンゼル・ワシントンがウインドー越しに息子を見つめる。その目を見て考えさせられた。
ジョンQ、で印象に残ったシーン(mp4、3814KB)宴のあと、の売れ行きは? ― 2005/11/24 14:40
あす25日は憂国忌――。
三島由紀夫が市ヶ谷で割腹自殺したというニュースに触れ、大人が大騒ぎしているのを知って、小学生ながらにすごいことが起きたのだと思った。
ずいぶんとたってからなぜ、三島由紀夫が自殺したのかという理由がなんとなく分かって、共感はしなかった。が、芸術家としての小説家が美しい文章を書き続けることは容易ではないのだと凡人ながらに感じた。
映画が公開されて「春の雪」の売れ行きがよかった。
春の雪もいいが、宴のあと、も好きな作品だ。こちらも、何かきっかけがあれば売れるだろうか。
かづ、という女性を三島は魅力的に描いている。プライバシー問題(ここに判決文)で話題になった作品だが、生き生きとしたかづは年齢を感じさせない。
車の往来の激しい道路を横断しようとして、かづはタイミングをつかめない野口をおいて一人で先に渡ってしまう.......。かづを象徴するエピソードだ。
三島がひきだしにしまっていたであろう人物像がほかにもいっぱいあったのだろうと考えると、もっと小説をかいてもらいたかったと思う。
宇宙人はいると思いますか? ― 2005/11/24 17:11
年代によって宇宙人の存在に関してこんなに意識が違うものだとは思わなかった。面白いと思ったのは、「絶対いない」「いないと思う」と宇宙人の存在に否定的な人の割合が60歳以上では男性が42.5%、女性が37.7%を占めていたことだ。
インターワイヤードが公表したネットリサーチ結果をみての感想。ここ に概略の結果があるのでみてほしい。
もちろん宇宙人に関する結果は「宇宙旅行」に関して実施したリサーチ全体のごく一部なので悪しからず。
それはさておき、60歳以上というと1969年のアポロ11号の月着陸を生中継で実体験した世代のはずだ。もちろんオジサンのワタシも中継を寝ぼけ眼で見たし、それで宇宙に対する興味を持ったものだ。
なのに.....。あるいは、あの茫漠とした月の映像を見て逆に宇宙には地球以外に知的生命体は存在しないと感じてしまったのだろうか。
10歳刻みではなく60歳以上と幅広い世代の回答が入っていることを差し引いても多すぎる。ほかの世代では否定的な割合はガクンと減る。
なぜなんだろう?
さらに面白いのが10代以下の男の子の答え。
20.7%が宇宙人の存在に否定的となっている。これは60代以上の世代に次ぐ割合だ。
ところが同じ10代以下でも、女の子の方は宇宙人の存在に否定的な割合はぐんと少なくなる。
男女ともサンプル数が少なくてあてにはならないかもしれないが。
そこで「宇宙人がいる?」という問いが、「宇宙人がいてほしいか?」と問いかける要素を持っているとすると、やはり女の子の方が男の子よりもロマンチストなのだということがいえるのかもしれない。
裏を返せば、いまどきの男の子はさめているということか。そんな子どもらが大人になったら..............。夢も希望もないつまらない世の中になっちゃうのかなぁ。