映画<ナイト・オンザ・プラネット>を見た ― 2006/01/19 10:02
映画<ナイト・オンザ・プラネット>(原題:Night on Earth 配給:フランス映画社配給)を見た。
世界の5つの都市のタクシーの中で同じ時間に起こる出来事を描いたオムニバス形式の映画。ウィノナ・ライダーが出演しているのでどんなものだろうと思ってみたが、見ていて別の役者が気になった。
パリのセーヌ川沿いで降りる盲目の女を演じたロージー・ペレズ。なんともあやしい艶っぽい演技をしていた。運転手役のイザアック・ド・バンコレもいい味を出していた。
ロベルト・ベニーニも彼らしかったし。
それぞれの役者がどんな演技をしているのかを楽しむ映画としてはなかなかと思った。
監督:ジム・ジャームッシュ
出演:ウィノナ・ライダー、ジーナ・ローランズ、ロージー・ペレズ、イザアック・ド・バンコレ、ロベルト・ベニーニ、ほか
映画<サハラ――死の砂漠を脱出せよ>を見た ― 2006/01/18 12:29
<「パール」展 その輝きのすべて>で、きれいなネックレスを見てきた ― 2005/12/19 12:32
ものすごく綺麗な真珠のネックレスとであった。
もちろんガラス越し。手にとって見られなかったが美しさは十分に伝わった。
真珠の表面がにぶく光輝いていてどこからどこまでが真珠の本体か見分けられないほどだった。
ジョー・ディマジオと1954年に結婚したマリリン・モンローがハネムーンの際にディマジオからプレゼントされたものだという。
箱の内側にはMIKIMOTOのロゴが描かれている。ディマジオから注文を受けたミキモトが選りすぐりの真珠で作り上げたネックレスなのだろう。
見とれていて映画<ワンダー・ボーイズ>で出てきたマリリン・モンローのジャケットを思い出した。主人公のジェイムズが、モンローはイメージに似ずに華奢な体だったとつぶやくようにしゃべるシーンだ。
モンローが実際に華奢な体つきだったかどうかは知らないが、このネックレスはモンローの首筋にぴったりあうように細く作られていたのだろうか.......。
こんな思いを抱かせる魔力が真珠にはあるのかもしれない。
<「パール」展 その輝きのすべて>(国立科学博物館、10/8~1/22、)で、真珠の不思議な魅力のとりこになってきた。
美と権謀術数は裏表の関係なのか。オレンジ・レッドの大きな真珠の腹を持ったきらびやかなタランチュアのブローチを見て、寝所に送り込まれた毒蜘蛛を連想してしまった。
もちろん「美」だけの展示ではなかった。
貝によって真珠の色が異なることを知った。
オレンジ・レッドはダイオウイトマキボラという巻貝が作る真珠。フロリダ州の貝となっている。
クレパスのようなピンク色の真珠もある。
さらには真珠の養殖技術。淡水性の真珠貝が絶滅に瀕している。真珠の光輝く秘密は炭酸カルシウムのアラゴナイトとタンパク質のコンキオリン.......なかなか面白かった。
ブラピとハリソン・フォードの映画<デビル>をみた ― 2005/12/16 17:36
原題は<The Devil's Own>。監督はアラン・J・パクラ。
出演はハリソン・フォードとブラッド・ピット。警察官トム(ハリソン・フォード)の家にローリー(ブラッド・ピット)がフランキーという本名を偽って居候するのだったが、フランキーはIRAの国際テロリストとしてマークされている人物だったからだ。
2人のがっぷり四つともいえる演技のぶつかり合いがいい。
もちろんポケットをやってるブラピ(5,179KB)もメチャメチャかっこいいし。
テーマが難しいだけに考えさせられた。
IRAの武力闘争がいかなるものかは、英国人でないわたしにはとても深く理解できないが、「嘘」にこだわる警官トムの気持ちも分かるし、父親を目の前で殺されたローリーの心の深い傷も理解できる。
もちろん無差別な殺害を繰り返すテロリストの行為が決して許されるようなものではないだけに、なぜかくも人々は殺しあわなければいけないのかを考えると脱力感のようなものを感じもしたが、逆にこうした苦しみを乗り越えていかなければいけないのだろう。
心を通わせるトムとローリー。船の上で銃の引き金を引くのが一瞬、遅れたような気がしたのは気のせいだろうか。