<「パール」展 その輝きのすべて>で、きれいなネックレスを見てきた ― 2005/12/19 12:32
ものすごく綺麗な真珠のネックレスとであった。
もちろんガラス越し。手にとって見られなかったが美しさは十分に伝わった。
真珠の表面がにぶく光輝いていてどこからどこまでが真珠の本体か見分けられないほどだった。
ジョー・ディマジオと1954年に結婚したマリリン・モンローがハネムーンの際にディマジオからプレゼントされたものだという。
箱の内側にはMIKIMOTOのロゴが描かれている。ディマジオから注文を受けたミキモトが選りすぐりの真珠で作り上げたネックレスなのだろう。
見とれていて映画<ワンダー・ボーイズ>で出てきたマリリン・モンローのジャケットを思い出した。主人公のジェイムズが、モンローはイメージに似ずに華奢な体だったとつぶやくようにしゃべるシーンだ。
モンローが実際に華奢な体つきだったかどうかは知らないが、このネックレスはモンローの首筋にぴったりあうように細く作られていたのだろうか.......。
こんな思いを抱かせる魔力が真珠にはあるのかもしれない。
<「パール」展 その輝きのすべて>(国立科学博物館、10/8~1/22、)で、真珠の不思議な魅力のとりこになってきた。
美と権謀術数は裏表の関係なのか。オレンジ・レッドの大きな真珠の腹を持ったきらびやかなタランチュアのブローチを見て、寝所に送り込まれた毒蜘蛛を連想してしまった。
もちろん「美」だけの展示ではなかった。
貝によって真珠の色が異なることを知った。
オレンジ・レッドはダイオウイトマキボラという巻貝が作る真珠。フロリダ州の貝となっている。
クレパスのようなピンク色の真珠もある。
さらには真珠の養殖技術。淡水性の真珠貝が絶滅に瀕している。真珠の光輝く秘密は炭酸カルシウムのアラゴナイトとタンパク質のコンキオリン.......なかなか面白かった。