映像ダイジェストを抽出する実験 ― 2005/12/08 17:01
気になるrelease
映像ダイジェスト配信サービス「チョコパラTV」の実験がスタートしたというので、チョコパラTVのラボ・チャンネルにアクセスしてみた。
NTTとソイ・インターナショナルが7日に発表したリリース
を見ると、ネット上の映像コンテンツの一部を抽出して新たに開発したコンテンツ・ハイライトRSS形式のデータを書き出すところがユニークなところだ。
ネット上で映像がどんどん配信されるようになると、きっとつまらない映像も無理やり見させられることになるので、面白そうなところだけを抽出してチラッとみてもらって、全部見るか否かを判断するのに便利なのではないか、ということを狙っているようだ。
実験では、チョコパラTVブラウザ(Flash上で動作する映像RSSリーダー)にアクセスすると、いくつものダイジェスト映像を見られるようになっている。
将来的にはコンテンツ・ハイライトRSSが一般的になって、ブラウザーにチョコパラTVブラウザの機能を組み込んだりすることで使えるようになるのだろうか。
いずればPodfeedのようにコンテンツ・ハイライトRSSを書き出してもらうサービスも必要になるのだろうかとも思うが、iTunesでも何でもいいが再生ソフトがダイジェスト版を作ってしまえばいいような気もする。
まぁ、オジサンにはここまでくるとついていけそうにない。
ネットで買った「巨人たちの星」を読んだ ― 2005/12/08 18:19
ジェイムズ・ホウガンの「星を継ぐもの」「ガニメデの優しい巨人」に続く3部作を締めくくる物語を読み終わった。
ガニメアン、ルナリアン・・・月と冥王星の謎と次から次に話が展開してきたシリーズの最後は、また新たな謎解きがあった。
テーマは宇宙にとどまらず生物、人類の進化にも及ぶなど楽しめた。SFは好きでも宇宙航ものはちょっと苦手という人にもよさそうだ。ファウンデーションシリーズを彷彿とさせるようなところもあるし。
この5年ほどの間の研究で原始地球の形成時に巨大衝突が起こって月ができたというのが定説になっていて、小説が書かれた当時よりも研究が進んでいることを考えると物語の設定に違和感があるかもしれないが、深くは考えずに読むのがよさそうだ。
クライマックスを読み進めるうちに、インターネットで氾濫する情報の何が正しくて、何が正しくないのかを見極めるのがいかに重要なのかを痛感させてくれる。
1980年代に書かれた本。インターネット時代の危うさを先取りたSF小説といえるかもしれない。
東京駅・動輪の広場で電子ぺーパーのデモンストレーション ― 2005/12/08 21:37
気になるrelease
東京駅の動輪の広場に12月1―14日の期間限定で展示されているオブジェを見てきた。
オブジェといっても掲示板。とはいえ次世代の表示デバイスと期待されている電子ペーパーを使ったディスプレーだ。
ジェイアール東日本企画と日立製作所の共同企画。リリース
には一部コンテンツ(ニュース・天気予報)をネットワーク経由で配信とあるが、将来、こうしたデバイスがどんどん使われることになるのだろう。
電子ペーパーの特徴、というかウリは、表示データをいくらでもリライトできながら、書き換え時にしか電力を必要とせずに、書き込んだデータは電力がなくても長期間にわたって表示し続けることができることだ。
裏を返せば頻繁に書き換えするようなケースではメリットが生かせないことになるが、薄いのが特徴となっていることから動輪の広場のオブジェのように空間に漂わせるような展示には向いている。
薄型ディスプレーとは一味違ったディスプレー。近未来のディスプレーはかくあるべしと訴えていた。