takenotes blog

　どんな場所かと思うかもしれないが、仕事場の周囲は大自然（？）に溢れている関係かオフィスでコオロギが鳴いている。

　入り口の高さが低い関係で、ちょっと雨が斜めから吹き込むと雨水が廊下にたまるし、虫が入り込んでくる。スズムシをかごに入れて鳴き声を楽しむように、計算機だらけの冷却ファンがウオンウオン鳴っている無機的な空間を和ませてくれている。

　体にくっついて入りこんだコオロギがそのまま住み着いたに違いない。

　そう思って夜、帰り際に耳を澄ますと仕事場の敷地内のあちらこちらから虫の音が聞こえてくる。折りしも、ある団体の方々がクツワムシの生息状況を調査にくることになったと耳にした。

　クツワムシの鳴き声自体、子供のとき以来聞いていないのですっかり忘れてしまったが、「ガチャガチャ」という音を聞いた記憶を思い出した。考えればめっきりクツワムシの鳴き声を聞くチャンスが少なくなったようだ。

　ネットでちょっと調べただけでも、市町村レベルではレッドデータブックに指定されているケースがあるのが分かる。チャンスがあったらクツワムシの調査に参加してみようと思う。