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お彼岸2005/09/18 09:04

tamareien shinbol tower

年に2回、春と秋のお彼岸のシーズンはさすがににぎわう。

墓地というと夏の肝試しというのが相場で、日中でもあまり人の姿を見かけないが、その多磨霊園も普段とは違う様相を呈する。

静かなたたずまいの墓地と墓地の間を縫って歩きながら目に入る墓石からは、埋葬されている人の生前の姿がしのばれるような気がする。青空を遮る高いビルなどもなく開放感にひたりながらの散策は楽しいものだ。

近くにマンションが建った際には墓地の近くということでなかなか完売しなかったこともあり、著名人が埋葬されていることを紹介して一生懸命にイメージアップをはかっていた。

名誉霊域通りのシンボル塔の近くには東郷平八郎、山本五十六の墓。文化人も多く埋葬されている。

だけど、なぜ墓地は忌み嫌われるのだろうか。先人の存在に触れられる墓地という存在を改めて考える必要がありそうだ。

青山霊園に埋葬されている外国人の縁故者を探そうという活動<http://www.ii-idea.com/jp/pro/>があるのを知った。このままでは日本の文明開化に貢献した人々が無縁仏として処理されてしまう恐れがあるという。

死者と生者とをつなぐ墓地が失われていくのは悲しい。