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セイヨウオオマルハナバチが特定外来生物に指定へ2005/12/08 13:14

初夏、近所のツツジに蜜を集めにくるマルハナバチを観察するのが好きだった。

羽音にびくつく小さかった息子と一緒に見たマルハナバチは、花粉を後ろ足にいっぱいつけて愛らしい姿をしていた。

そのマルハナバチが温室栽培トマトの受粉動物として使われていると知ったのは10年ほど前のことだろうか。

使われているのは海外から持ち込んだセイヨウオオマルハナバチ。温室から逃げ出して外来種として国内で繁殖するようになったのではないかと話題になっていたころだ。

これだけ地球のグローバル化が進んでヒトとヒトの交流が盛んになっているのだから、昆虫の世界でも種が混ざり合うのは当たり前のことなのだろうと思っていたが、セイヨウオオマルハナバチがicon外来生物法の特定外来生物に指定されることになるという。

第7回特定外来生物等分類群専門家セイヨウオオマルハナバチ小グループ会合の7日の会議で議論。議事録は8日の段階でicon特定外来生物等の選定についてのページに第6回分までしかないが、

asahi.comのicon icon記事によると、セイヨウオオマルハナバチを
特定外来生物に指定し、(1)使用する場合はハウスから逃げ出さないよう、入り口などにネットを張る(2)使用済みの巣箱をきちんと処理する(3)野外に生息するセイヨウオオマルハナバチに対する調査を続け、防除手法を検討する、などが提案されたとのことだ。

19日の特定外来生物等専門家会合を経て、来春にも正式に指定されるという。

ちなみに見分け方は、icon保全生態学研究会のここのページにもあるが、セイヨウオオマルハナバチはお尻の末端が白いのが特徴となっている。

実は知らなかったのだが、特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(通称:外来生物法)が6月1日から施行され、特定外来生物を育てるなどする場合は許可が必要なのだという。

幸い飼育していないのでよかったが、すでに飼育している人は12月1日必着で申請書を提出しなくてはいけなかったらしい。icon特定外来生物の飼養等許可申請についてには、
許可を得ずに、飼養等をすることや、野外に放つ等を行うと、個人で懲役3年以下若しくは300万円以下の罰金、法人で1億円以下の罰金に処せられる場合がありますとある。ご注意を!!

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